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複数メーカーの蓄電池群を一括制御、関西電力など実証

2019/12/04 18:30
工藤宗介=技術ライター
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複数メーカーの蓄電池の秒単位の制御性を検証する
(出所:関西電力)
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各蓄電池の使用状況に応じた運用計画を作成する
(出所:関西電力)
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 関西電力など10社は11月29日、蓄電池を活用した周波数制御技術について、マルチベンダーの蓄電池群を連携させる実証試験を実施すると発表した。太陽光や風力など天候に左右される再エネ電源が増加すると周波数の調整力が不足する恐れがあり、その対策として即時に充放電できる充電池の活用が期待されるという。

 2019年1月に関西電力とエリーパワー、三社電機製作所の3社は、1万台規模の蓄電池(実機2台、模擬蓄電池9998台)の充放電を遠隔で一括制御する技術を検証した。今回、蓄電池の実機を2台からメーカーの異なる8台に増やして実証する。

 関西電力とNECが構築した蓄電池の群制御システム「K-LIBRA」と蓄電池群を連携させ、遠隔から秒単位で一括制御できるかを確認する。また、K-LIBRAからの指令に対する蓄電池群の応動時間や制御精度を検証し、電力系統における周期の短い負荷変動に対する蓄電池群としての応答性能を確認する。

 このほかにも、K-LIBRAに需要家の蓄電池使用状況を考慮した上で周波数調整力を最大化する運用計画機能を追加し、その効果を検証する。これらの結果を踏まえ、2020年度以降の実用化に向けた技術の確立を目指す。

 参画企業は、関西電力、エリーパワー、三社電機製作所、山洋電気、住友電気工業、ダイヘン、ニチコン、日本ベネックス、富士電機、YAMABISHI。期間は12月2日~2020年1月31日。

 資源エネルギー庁の補助事業「平成31年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」の交付を受けて実施する。実証結果をもとに蓄電池を周波数調整力として活用するための課題などをまとめ、2019年度内に資源エネルギー庁へ報告書を提出する予定。

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