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「9万円/kWh」の大容量蓄電池、卒FIT太陽光向けに製品化

スマートソーラーが直販で提供、12kWhで115万円

2019/12/07 01:46
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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国内で初めて9万円/kWhを達成した
(出所:日経BP)
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 太陽光発電システムやメガソーラー(大規模太陽光発電所)開発を手がけるスマートソーラー(東京都中央区)は11月29日、住宅用太陽光向け蓄電池システムの新製品を公表し、容量12kWhで定価115.3万円と、「9万円台/kWh」を達成したと発表した。

 製品名は、「スマート蓄電システム」で、既に太陽光発電システムを設置しており、固定価格買取制度(FIT)の買取期間の終了した「卒FIT」太陽光設備を主要な販売ターゲットに想定している。

 12kWhのリチウムイオン蓄電池とパワーコンディショナー(PCS)、スイッチボックスなどで構成する。蓄電池専用のPCSを採用したタイプは定価118万円、太陽光パネルと蓄電池の両方を制御するハイブリッド型PCSを採用したタイプは定価115.3万円とした。

 販売方式は、インターネットなどを通じた直接販売を採用し、2020年5月から販売を開始する。施工は、全国約1000社のパートナー企業が担当し、カスタマーサポートセンターを通じて、顧客からの質問などに対応するとしている。販売目標は、2020年に12万台からスタートし、2024年に45万台に拡大する計画を掲げている。

 蓄電池は、中国企業の2社から調達するリン酸鉄リチウムイオン電池、PCSはドイツ企業と連携して開発したという。

 販売価格の「9万円/kWh」は、経済産業省が示した定置用蓄電池の低減スキームの目標単価(家庭用・2020年度)で、手塚博文社長によると、「この目標価格を達成した初めての製品で、現時点で国内で製品化されている蓄電池システムの最安値になる」と言う。

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