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今年度下期の入札、「募集容量に達せず」、情報漏えい対応で公表

2019/12/24 15:07
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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今年度上期入札でも「漏えい」が・・・

 再生可能エネルギー・固定価格買取制度(FIT)の調達価格(買取価格)を討議する調達価格等算定委員会の会合が12月24日に開催され、指定入札機関から入札参加者に関する情報が漏えいした問題への対応策を公表し、委員から了承を得た。

 この問題は、11月28日に入札参加者からの通報で発覚した。指定入札機関(低炭素投資促進機構)による入札手続きにおいて、ホームページ上で特定の操作を行った場合、他の入札参加者の情報(容量・入札価格など)がアクセス(閲覧)できる状態になっていた。

 経産省は、通報を受けて直ちにシステムを停止して、参加者に連絡するとともに、漏えいの全容と原因究明に乗り出した。12月20日にその中間報告があった。それによると、今回発生した漏えい件数は、これまでに入札参加申し込みを行った396件に達した。非公開の上限価格は漏えいしていなかった。

 漏えいした原因については、該当ページへのアクセス権限の設定に関し、システム改修時にシステムの再委託先で人為的要因によるミスがあったと断定した。経産省では、今後さらに、情報システムをセキュリティー面から徹底的に検証するとした。

 漏えいしたのは太陽光第4回(2019年度上期)、第5回(同年度下期)、バイオマス第2回(同年度下期)だった。経産省では、すでに入札プロセスの終わった太陽光第4回入札に関して、「上限価格は漏えいしておらず、アクセス状況と入札行動、札入れの時期や偏り傾向から判断して、公正な入札が阻害された形跡はない」としている。

 現在進行中の太陽光第5回(2019年度下期)については、「札入れ期間中に入札を停止したことから、公正な入札が阻害されることは防止された」とした。その上で、入札手続きの再開に際して、「上限価格は漏えいしていないが、漏えいした他の参加者の情報を知っている参加者とそうでない参加者との間で情報の非対称性が生じており、公平性に与える影響が大きい」とした。

入札に関する情報漏えいの状況
(出所:経済産業省)
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