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米フロスト&サリバン、TMEICに対し5年連続で「グローバル・アワード」

太陽光発電向け新型パワコン「モジュラー式PCS」などに高い評価

2019/12/26 12:52
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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「テクノロジー・リーダーッシップ・アワード」の受賞は初めて
(出所:TMEIC)
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「モジュラー式PCS」4台での構成例
(出所:TMEIC)
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 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は12月25日、米大手コンサルティング会社のフロスト&サリバンから、5年連続で「グローバル・アワード」を受賞したと発表した。

 受賞したのは、インダストリアル・パワー・エレクトロニクス部門で、企業業績と技術力のそれぞれに対するアワード。具体的には、「2019年グローバル・カンパニー・オブ・ザ・イヤー・アワード」と「2019 グローバル・テクノロジー・リーダーシップ・アワード」の2部門で最優秀賞を受賞した。

 TMEIC にとって、インダストリアル・パワー・エレクトロニクス部門での受賞は 2 年連続、それ以前の 3 年間は太陽光発電用パワーコンディショナー部門で最優秀賞を受賞しており、5年連続での「グローバル・アワード」受賞となった。「テクノロジー・リーダーッシップ・アワード」の受賞は今回が初めてになる。

 フロスト&サリバンは、市場調査、分析、コンサルティングなどをグローバルに展開しており、独自の調査により各業界で傑出した業績を挙げた企業を表彰する「ベスト・プラクティス・アワード」を毎年実施している。同アワードは、アジア太平洋、グローバルなどの市場ごとに選定し、「グローバル・アワード」は、その中で最高位に位置づけられる。

 受賞理由として、「カンパニー・オブ・ザ・イヤー・アワード」では、産業分野におけるパワーエレクトロニクス事業での顧客評価とグローバルシェアに加え、TMEICの提唱する「PEiE コンセプト(Power Electronics in Everything: あらゆる分野でパワーエレクトロニクスが活躍する)」を軸とした事業展開が評価されたという。

 また、今回初受賞となった「テクノロジー・リーダーシップ・アワード」では、太陽光向けパワーコンディショナー(PCS)の新製品「SOLAR WARE U」や、中国市場向け大容量瞬低補償装置などの先端技術が評価されたとしている。

 同社は、今後のパワーエレクトロニクス技術のトレンドとして「モジュラー方式(Modular Power Electronic System)」を提唱しており、「SOLAR WARE U」は、その思想を太陽光向けPCSに導入することで、顧客ニーズにきめ細かく応えたという。

 TMEICは、「モジュラー式PCS」を、2019年5月から海外市場で販売しており、北米やインドなどで、すでに合計約2GWを受注している。7月には、国内市場にも投入すると発表している。国内向けには、単機の定格出力675kWと750kWのモジュールを複数台連結することで、サイトの条件に合わせて最適な出力を構成できるという。

 ここ数年、大規模太陽光発電所向けPCSでは、従来型の大型機で構成する「セントラル型」と、小型機を多数分散して設置する「ストリング型」の2つのタイプの機種が市場を2分してきた。TMEICは、今回製品化した「モジュラー式PCS」を、両タイプの良さを兼ね備えた「第3のPCS」と位置づけている(関連記事:TMEICの提案する「第3のパワコン」とは?)。

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