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松前町と東急不動産、風力と地域活性化で協定、「防災」「洋上」検討

2019/12/29 00:58
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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洋上は「着床」「浮体」を検討

 北海道松前町と東急不動産は12月19日、松前町における風力発電事業の推進と地域活性化、防災基盤の整備に向けて連携していくことに関し、協定書を締結した。

 東急不動産は今年4月、同町内に蓄電池システムを併設した風力発電設備「リエネ松前風力発電所」を建設し、運転を開始している。蓄電池の充放電により風力発電の出力変動を緩和し、安定的に電力を供給するのが狙い(関連記事:北海道初の「蓄電池併設型」、松前で国内最大風車が稼働)。

「リエネ松前風力発電所」
(出所:東急不動産)
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 今回の協定で挙げられた提携事項は、(1)災害時に風力発電所の電気を使用できる仕組みづくり、(2)松前町の定着人口と観光客を増加させるための観光資源や産業の育成、(3)地域資源を活用した活性化と松前町の魅力を発信、(4)地方創生と地方再生に資する社会基盤の協力――などとなっている。

 松前町の石山英雄町長は締結式で、「これまで強風で時化(しけ)になると漁ができないなど、風は迷惑なものだった。風力発電によってこうした弱みが強みに変わった。松前の強い風が、災害時の電力供給や観光などに生かせると期待している」と述べた。

 東急不動産では、現在、同町内で建設・稼働している合計出力40.8MWの陸上風力発電に加え、同町の沖合で、洋上風力発電の開発検討にも着手している。着床式と浮体式の両面で事業性調査を進めているという。松前町では、こうした風力プロジェクトを同町総合計画に位置付けて円滑な推進をサポートしつつ、「風力発電を生かした町の発展」を目指す。

協定締結式の様子
(出所:日経BP)
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