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2018年の木質バイオマス利用、ペレットが2倍に

2020/01/07 14:39
工藤宗介=技術ライター
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林地残材由来のチップの多くが燃料に利用された
(出所:日経BP)
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 林野庁が取りまとめた「木質バイオマスエネルギー利用動向調査」によると、2018年にエネルギーとして利用された木質バイオマスは、2017年に対して薪が85.7%、木粉が同対比90.8%に減少した一方、木材チップは同対比106.6%、木質ペレットが同対比195.2%と、増加した。2019年12月25日に発表した

 2018年の木質バイオマス量は、木材チップが930万BDt(絶乾トン、含水率0%の絶乾比重に基づき算出された実重量)、木質ペレットが73万t、薪が5万t、木粉(おが粉)が37万t。木材チップのうち、間伐材・林地残材などが274万BDt(構成比29.5%)、製材等残材が181万BDt(同19.4%)、建築資材廃棄物が411万BDt(同44.2%)だった。

 木材チップ利用機器の所有形態別では、発電機のみ所有が531万BDt、ボイラーのみ所有が123万BDt、発電機およびボイラーの両方を所有が276万BDtだった。特に、間伐材・林地残材などに由来する木質チップについては、それぞれ227万BDt、10万BDt、38万BDtとなり、多くが発電用途に使われていることが伺えた。

 発電機数は合計290基で、2017年から26基増加した。業種別では、電気・ガス・熱供給・水道業が119基(構成比41。0%)、パルプ・紙・紙加工品製造業が65基(同22.4%)など。種類別では、蒸気タービンが231基(構成比79.7%)、オーガニック・ランキン・サイクル(ORC)が19基(同3.4%)、ガス化が44基(同15.2%)など。

 また、熱電併給を行う発電機は109基(構成比37.6%)、固定価格買取制度(FIT)で売電する発電機は135基(同46.6%)。用途別では、自社または自社関連施設などで利用が141基(構成比48.6%)、売電が147基(同50.7%)だった。

 熱利用ボイラーの数は合計2064基で、2017年から6基増加した。業種別では、農業が410基(構成比19.9%)、製材業・木製品製造業が287基(同13.9%)など。種類別では、ペレットボイラーが964基(構成比46.7%)、木くず焚きボイラーが797基(同38.6%)、薪ボイラーが166基(同8.0%)など。用途別では、暖房のみが732基(構成比35.5%)、給湯が402基(同19.5%)、木材の乾燥が366基(同17.7%)だった。

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