大成建設と仏社、日本向け「浮体式」洋上風力の基礎を共同開発

2020/01/07 15:31
工藤宗介=技術ライター
IdeolのDamping Pool技術を用いたコンクリート製浮体式洋上風力発電設備
(出所:Ideol)
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覚書調印式の様子
(出所:大成建設)
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 大成建設と仏Ideol(イデオル)は、日本市場向けにコンクリート製浮体式洋上風力発電設備の浮体基礎の共同開発および市場開拓を進めていく。10月11日に覚書を締結したと発表した。

 大成建設は、コンクリート製台船「C-Boat500」の開発や、トルコ・ボスポラス海峡横断鉄道トンネル建設工事など、さまざまな海洋工事に参画してきた、またIdeolは、フランスと日本の2つの異なる気象条件や認証機関で浮体式プロジェクトの経験がある。

 今回の共同開発では、Ideolが保有する特許技術「Damping Pool」を用い、浮体基礎の材料にコンクリートを採用することでコストを削減する。日本の海域における浮体式洋上風力発電のポテンシャルは着床式の約3倍とされており、国内で有望な市場と位置付けられている。

 国内の浮体式洋上風力発電プロジェクトとしては、戸田建設が、長崎県五島市沖で22MW規模の計画を進めているほか、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が北九州沖で実証運転を実施中。また、自然電力とIdeolが九州の洋上風力事業を共同検討すると発表。日立造船と仏Naval EnergiesがFSを実施すると発表している。