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JR西の東浜駅、太陽光と蓄電池で「ゼロエネ・ステーション」に

2020/01/11 12:20
工藤宗介=技術ライター
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東浜駅に設置した太陽光パネル
(出所:JR西日本)
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東浜駅で検証中の微生物発電
(出所:JR西日本)
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 JR西日本は、鳥取県岩美町にある山陰本線東浜駅において、駅舎の照明や空調などの顧客向け設備の消費電力を太陽光発電と蓄電池で賄う「ゼロ・エネルギー・ステーション(ZES)」を構築し、2019年12月20日から運用を開始した。

 駅舎近くに出力13kWの太陽光パネルと容量22.4kWhの蓄電池を設置した。同駅で使用する顧客設備に関する電力(1日あたり20kWh)を全て賄う。太陽光パネル、パワーコンディショナー(PCS)、蓄電池ともパナソニック製を採用した。

 ZESは、晴れの日(日照時間が日の出~日の入の40%以上)に駅舎の照明や空調などの顧客向け設備の消費電力を太陽光発電と蓄電池を組み合わせた再生可能エネルギーで賄う駅のこと。同社が定めた独自の基準となる。

 ZESと合わせて同駅では、センサーなど小電力用途の電源として環境発電の検証も開始した。センシングネット(東京都千代田区)の微生物発電と、静岡大学の環境振動発電を実証的に導入した。前者は、微生物が出す微弱な電気を約10倍の電圧に高める仕組み、後者は、自然環境で発生する継続的な振動を利用するもの。

 JR西日本は、2018年4月に発表した「JR西日本グループ中期経営計画2022」において「環境に配慮した駅等の設置推進」を掲げている。主な取り組みとして、2011年5月開業の大阪駅ビルに太陽光発電、屋上緑化、雨水利用などを導入したり、2016年3月開業の神戸線摩耶駅に直流電力変換装置、太陽光発電、全照明LEDなどを導入した例がある。

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