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東ガス、太陽光とガスコージェネで1MWを「自己託送」

2020/01/15 01:20
工藤宗介=技術ライター
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太陽光発電量と電力負荷を予測してガスコージェネからの送電量を調整する
(出所:東京ガス)
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突発的な変動は蓄電池の充放電で吸収する
(出所:東京ガス)
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 東京ガスと同社100%子会社の東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES、東京都港区)は1月8日、グループ企業の事業所に分散して設置された太陽光発電、蓄電池、ガスコージェネレーション(熱電併給)システムを自動で統合制御するVPP(仮想発電所)の運用を開始したと発表した。

 同社の横浜研究所には出力50kWの太陽光発電と容量255kWhの蓄電池、平沼ビルには10kWの太陽光発電、TGES幕張地域冷暖房センターには、定格出力8.73MWと同6.97MWのガスエンジンコージェネがある。

 太陽光の発電量と建物の電力負荷を予測し、幕張地域冷暖房センターのガスコージェネで発電した電力を最大約1MW分、自己託送により送電する。複数サイト間における電力の需給バランスで高いレベルでの同時同量を実現したという。

 各設備を統合制御するVPPシステムとして、TGESの遠隔自動制御システム「Helionet Advance」を活用。常時監視データを用いて複数サイトの電力負荷や太陽光の出力変動を短期的かつ高精度で予測し、ガスコージェネの送電量を30分ごとに調整・最適化する。さらに、気象条件の変動や急激な受電量の変化など、電力の突発的な変動を蓄電池で吸収する。

 高精度の予測やガスコージェネとの連携により、太陽光発電の規模に対して小容量の蓄電池で需給調整できる。今後、環境性・経済性に優れた再エネ電源も含む分散型エネルギーシステムの最適化・地産地消への応用が期待されるという。東京ガスは、再エネとガスエンジンを組み合わせた分散型電源の高度利用を推進していくとしている。

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