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JERA参画の台湾沖・洋上風力、商業運転を開始

2020/01/21 00:54
工藤宗介=技術ライター
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台湾の洋上風力「フォルモサ1(Formosa 1)」
(出所:JERA)
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 東京電力フュエル&パワーと中部電力の折半出資会社であるJERA(東京都中央区)は1月6日、同社が事業参画する台湾の洋上風力発電プロジェクト「フォルモサ1(Formosa 1)」が2019年12月27日に商業運転を開始したと発表した。

 フォルモサ1は、苗栗県沖約2~6kmに着床式風力発電設備22基を設置するもので合計出力は128MWに達する。うち2基8MWは、2017年4月に商業運転を開始していた。JERAは2019年2月から事業参画し、出資比率は32.5%。他の参画企業は、デンマークの大手電力会社Ørstedが35%、オーストラリアの投資会社Macquarieが25%、台湾の再生可能エネルギー事業者Swancorが7.5%。

 同プロジェクトのほかにも、JERAが建設初期段階から関わる「フォルモサ2(Formosa 2)」では、苗栗県沖約4~10kmに47基で合計376MWを設置し、2021年末に商業運転を開始する予定。出資比率は、JERAが49.0%、Macquarieが26.0%、Swancorが25.0%。

 JERAは、事業会社への社員派遣などを通じてプロジェクトの立ち上げに貢献するとともに、建設中の洋上風力における知見の獲得に努めてきた。台湾は日本と気象条件が類似しており、開発段階の異なるプロジェクトに同時並行的に参画することで、国内外で大規模洋上風力を主体的に開発できる体制の構築を目指す。

 また、JERAは1月14日、洋上風力発電事業を手掛けるグローバル企業によって結成された「Ocean Renewable Energy Action Coalition(海洋再生可能エネルギー連合)」に唯一の日本企業として参画すると発表した。同連合は、日本を含む14カ国の首脳で構成される「持続可能な海洋経済の構築に向けたハイレベル・パネル」による、2019年9月の勧告「海洋における気象アクション」に応じたもの。

 同パネルによると、海洋ベースの再生可能エネルギーは、2050年までに世界の平均気温上昇を産業革命前と比べて1.5度に抑えるのに必要な温室効果ガス排出削減量の約10%に貢献できる可能性がある。洋上風力発電は、その大部分を賄うと期待される。

 同連盟は今後、洋上風力の持続的な拡大によって国連の持続可能な開発目標(SDGs)や脱炭素に貢献していくために産業界・金融機関・政府が取りうる行動を取りまとめ、2050年に向けたビジョンの作成に取り組む。その成果は、リスボンで6月に開催される国連海洋会議で公表する予定。

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