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米マイクロソフト、2030年までに「カーボンネガティブ」へ

「カーボンニュートラルでは不十分」と、より踏み込んだ目標を策定

2020/01/21 10:11
大場 淳一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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 米マイクロソフトは1月16日、2030年までに全社で「カーボンネガティブ」となること、さらに2050年までに同社が1975年の創立以来排出してきた二酸化炭素(CO2)と同量を大気中から除去するとの公約などを発表した(図1)。

 カーボンネガティブとは、CO2の排出量よりも抑制または除去するCO2の量の方が多く、正味のCO2排出量がマイナスとなる状態を意味する。

図1●マイクロソフト社が発表した「カーボンネガティブ化」計画の概要
(出所:Microsoft公式ブログ)
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 ワシントン州レッドモンド市で同社が開催したイベントで明らかにしたもの。

 同イベントには、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)、ブラッド・スミス社長、エイミー・フッド最高財務責任者(CFO)といった同社の主な経営陣が出席し、環境経営の新目標であるカーボンネガティブとそれを実現するための具体的な計画を発表した(図2)。

図2●2030年までの「カーボンネガティブ化」などの公約を発表した米マイクロソフト社のブラッド・スミス社長(左)、エイミー・フッドCFO(中)、サティア・ナデラCEO(右)
(出所:Microsoft公式ブログ)
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 マイクロソフトは事業経営で再生可能エネルギーを100%使用することを公約した企業によるグローバルなイニシアチブ「RE100」に加盟しており、2012年にはカーボンニュートラルを、2014年には電力の「再エネ100%」を達成したという(関連記事1)(関連記事2)。

 しかし、世界が直面している気候変動リスクを回避するためにはカーボンニュートラルだけでは不十分なこと(図3)、カーボンネガティブに取り組む余裕のある企業や団体は率先して取り組むべきと考えたことなどを、今回同社が新しい環境経営の目標を策定した根拠として挙げている。

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図3●マイクロソフトが示した経済成長とエネルギー消費量、温室効果ガス(CO2)排出量の推移(上)、および大気中のCO2濃度と平均気温の推移
(出所:Microsoft公式ブログ
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