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中部電、群上市で720kWの小水力、ダム維持流水で

2020/01/23 16:56
工藤宗介=技術ライター
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内ケ谷水力発電所の設置イメージ
(出所:中部電力)
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 中部電力は、岐阜県が郡上市で開発を進めている「内ケ谷(うちがたに)ダム」から流量調整のために放流される維持用水を活用した維持流量発電所「内ケ谷水力発電所」を建設する。1月21日、県との間で「内ケ谷ダム建設工事に関する基本協定」を締結した。

 内ケ谷ダムは、長良川治水計画の一環として、木曽川水系亀尾島川で建設を進めている治水ダム。亀尾島川流域は県内有数の多雨地帯であり、梅雨や台風などの豪雨でたびたび下流域が大きな被害を受けてきた。同ダムにより河川の流量を調整することで洪水の被害を低減させることを目的とする。

 内ケ谷水力発電所は、有効落差は約32m、最大使用水量は3.00m3/sで、最大出力は720kW。年間発電量は一般家庭約1500世帯分に相当する約460万kWhを見込み、2100t程度のCO2削減効果が見込まれる。発電機メーカーは現在検討中。2024年度に着工し、ダムの完成に合わせて2025年度に運転を開始する予定。

 同社の維持流量発電所は、建設中を含めて7カ所目となる。水力発電は、安定した発電量を維持できることから、今後も引き続き開発に取り組んでいくとともに、既設発電所の設備改修による出力および発電電力量の向上も進めていく。

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