「太陽光・水素」を商業施設と工場で利用、山梨県と企業2社

2020/01/28 11:47
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
山梨県が建設した実証試験用のメガソーラー
(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 山梨県と地元総合小売業のオギノ(甲府市)、日立パワーデバイス(茨城県日立市)は、甲府市の「米倉山太陽光発電所」で発電した電気から製造した水素を商業施設や工場で利用する社会実証を開始する。1月24日に基本合意書を締結した。

 同県では、2016年度から「P2Gシステム」の構築を進めている。1.5MWの水電解装置、水素吸蔵合金による水素貯蔵システム、水素トレーラーや水素カードルといった水素出荷設備などから構成され、年間で燃料電池車(FCV)450台分に相当する約45万m3の水素を製造できる。

 オギノは甲府市内の商業施設に純水素型の燃料電池システムを、日立パワーデバイスは中央市内の半導体製造工場に純水素ボイラーを設置する。2020年度末から各施設に水素の供給を開始する予定。需要サイドで化石燃料の消費を抑制する新たな事業モデルの実現に向けて技術開発を行う。

 「P2Gシステム」は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業として、山梨県、東レ、東京電力ホールディングス、東光高岳の4者が中心となって開発を進めている。太陽光発電所に隣接して設置し、電力網の供給余力と発電サイドの需給調整力を創出する。社会実証の実施期間は2026年度まで。

  • 記事ランキング