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蓄電池を併用し150kWの太陽光を「自己託送」、京セラが実証

2020/01/29 19:50
工藤宗介=技術ライター
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 京セラは1月28日、滋賀県野洲市において、自己託送の制度を活用して再生可能エネルギー電力を別の場所で「自家消費」する実証実験を実施すると発表した。期間は4月から2年間の予定。蓄電池を併用することで、太陽光の出力変動を平準化する。

 市有地2000m2に出力約150kWの太陽光発電システムと容量1.57MWhの定置型リチウムイオン蓄電池を設置した。同システムで発電した電力を、関西電力の送配電網を通じて約2km離れた京セラ滋賀野洲工場に供給する。

実証実験の概要
(出所:京セラ)
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 太陽光パネルは京セラ製、蓄電池は中国BYD製を採用した。蓄電池を活用することで、自己託送で送る出力を平滑化して安定的な電力供給を実現する。送電容量は最大500kW。

 また、VPP(仮想発電所)関連の実証実験などで培った分散型蓄電池を制御する技術を応用し、発電インバランスと需要インバランスを低減させた高精度な需給オペレーションによって、系統の負担を軽減する再エネ電力供給を目指す。

 このほかにも、同発電所の蓄電池は、災害など広域停電の発生時には自立運転して地域住民への充電サービスなどを提供することで、市の減災対策にも活用する。

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