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秋田港と能代港に合計140MW、国内初の大型洋上風力が始動

2020/02/05 15:42
工藤宗介=技術ライター
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洋上プロジェクトの場所
(出所:丸紅)
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 丸紅など13社が出資する特別目的会社(SPC)である秋田洋上風力発電(AOW、秋田市)は、秋田市の秋田港、および能代市の能代港において、合計出力約140MWの着床式洋上風力発電所を建設・保守・運転する。日本国内で初の商業ベースでの大型洋上風力発電事業になるという。2月3日、同プロジェクトに関する融資契約を締結した。

 秋田市の「秋田港洋上風力発電所」は、風力発電設備を13基設置し合計出力約55MW。能代市の「能代港洋上風力発電所」は、風力発電設備を20基設置し合計出力は約84MWに達する。

 両発電所とも港湾内の設置になるため、一般海域向けの洋上新法(再エネ海域利用法)は適用されない。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき東北電力に売電する。買取単価は36円/kWhとなる。

 丸紅は、秋田県が県内の再エネ導入拡大および産業振興を目的として実施した「秋田港及び能代港における洋上風力発電事業者の公募」に応募し、2015年2月に事業者として選出された。その後、2016年4月にAOWを設立。共同事業実施者として大林組、東北自然エネルギー、コスモエコパワー、関西電力、中部電力、秋田銀行、大森建設、沢木組、協和石油、加藤建設、寒風、三共が出資参画する。

 今回の融資は、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行が共同主幹事行となり、国内外の金融機関による協調融資で組成されるプロジェクトファイナンスとなる。今後、2月中に陸上送変電部分の着工を予定しており、2022年の商業運転開始を目指す。総事業費は約1000億円。

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