ニュース

フィット、「自家消費型ソーラーシェアリング」、発電電気でハウス運用

2020/02/05 16:23
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
再エネシェアリングモデルシステム構築事業の実施場所
(出所:フィット)
クリックすると拡大した画像が開きます
発電した電力の電量を水耕栽培ハウスで利用する
(出所:フィット)
クリックすると拡大した画像が開きます

 個人投資家向けクリーンエネルギー発電所や太陽光発電付き規格住宅などを展開するフィット(東京都渋谷区)は1月31日、広島県安芸高田市の「自家消費型ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電設備)」を受注したと発表した。

 これは、麦畑に太陽光発電設備を設置し、農業と太陽光発電を両立するプロジェクト。発電した電力は、発電場所と隣接する農業設備で全量を自家消費する。隣接するハウスでは水耕型のネギ栽培を行っており、揚水ポンプを使用するために多量の電力を必要とする。

 中国ジンコソーラー製の太陽光パネル(330W/枚)を288枚設置し、合計出力は95.04kW。パワーコンディショナー(PCS)は新電元工業製。フィットの試算によると、年間の購入電力量を約25%削減し、CO2排出量を年間約60t削減できるという。投資回収期間は約5~6年を見込んでいる。また、クリーンな電源で育てる作物が販路に対してPRできる材料になり、マーケティング的な効果も期待できるという。

 農業生産事業者のトペコおばら(広島県安芸高田市)が、環境省の促進事業「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業)」で採択を受けて実施する再エネ・シェアリング・モデルシステム構築事業になる。事業費の2分の1の助成を受けた。

 フィットは、これまでに低圧案件を中心に1000件以上の太陽光発電所を構築・販売しており、これらの企画、コストダウン、運営などのノウハウが評価され、受注につながったという。今回の事業で得た「自家消費型ソーラーシェアリング」のノウハウをもとに、農業法人や農家の現状・課題を分析し、コスト削減・環境経営を提案していく。

  • 記事ランキング