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NEDOと東京都、水素エネルギーの促進で包括協定

2020/02/11 00:37
工藤宗介=技術ライター
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協定締結式の様子
(出所:NEDO)
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福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)
(出所:NEDO)
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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京都は1月23日、水素エネルギーの普及促進に関する包括的な協定を締結した。東京都の実施する施策に対する技術的知見の提供や、より効果的な情報発信・普及啓発などで連携する。

 協定に基づく連携事業の第1弾として、1月30日に開催された東京都主催の水素エネルギー推進セミナーにおいて、NEDOによる特別公演を実施した。以降の具体的な提携協力内容は未定だが、都の普及啓発イベントなどでNEDO実証事業による福島県浪江町の太陽光由来水素を活用するなど、都民に水素活用の将来性やメリットを積極的に発信していく。

 東京都は、2019年末に策定した「ゼロエミッション東京戦略」において、再生可能エネルギー由来水素を脱炭素社会実現の柱にしていく方針を示している。NEDOが実施する関連の実証事業や技術開発による技術的知見を提供することで、都施策の検討につなげていく。協定期間は2020年2月1日から1年間、問題がなければ1年ごとに延長する。

 また、NEDOでは、東芝エネルギーシステムズ、東北電力、岩谷産業と共同で、福島県浪江町に世界最大級の水素製造装置を備えた水素エネルギーシステム「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」の建設を進めている。隣接する太陽光発電と系統電力を用いて、最大10MWの水素製造装置により、年間最大900t規模の水素を製造・貯蔵・供給する。

 3月上旬に完成予定で、補機類の運転調整後7月に本格運転を開始する。実証運用では、運転周期の異なる装置、インプットのタイミング・期間・量が異なる需要に対して、デマンドレスポンス(需要応答)と水素需給対応を組み合わせた最適な運転制御を検証する。

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