カナディアン・ソーラー・ジャパン(東京都新宿区)は2月21日、山口県で稼働中の出力約56.3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「山口新美祢発電所」を売却したと発表した。
これまで、同社グループの国内のメガソーラーのほとんどは、カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(東京都新宿区)に売却してきた。
今回の山口新美祢発電所は、同インフラ投資法人ではなく、韓国の金融グループ、Hana Financial Groupに売却した。同グループのHana Financial Investment社が、約223億円で取得した。
カナディアン・ソーラーによると、当初の予定では、2019年第4四半期に売却が完了する予定だったが、法規制および契約上の手続きに時間を要したため、完了が遅れた。
また、5年間の利益分配契約を締結しており、発電量が基準値よりも多かった場合には、その分の収益は、カナディアン・ソーラー側の追加収益となる。
山口新美祢発電所は、2018年5月に売電を開始してから、1年半以上が経っている。固定価格買取制度(FIT)に基づく売電単価は36円/kWh(税抜き)で、中国電力に売電している。年間発電量は、6万6000MWhを見込んでいる。
EPC(設計・調達・施工)サービスは、韓国LG CNSの日本法人、LG CNSジャパン(東京都中央区)が担当した。O&M(運用・保守)は、売却後もカナディアン・ソーラーグループが担当する。
パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。