天然ガスから水素とグラファイトを生産、千代化が国内で商業化

2020/02/25 12:51
工藤宗介=技術ライター
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HAZER Processの仕組みイメージ
(出所:HAZER GROUPホームページ)
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 千代田化工建設は、オーストラリアのHAZER GROUPが開発した低コストかつ二酸化炭素の排出が少ない環境負荷の低い水素生産技術「HAZER Process」を日本国内で商業展開する。2月12日、両社の間で覚書を締結したと発表した。

 HAZER Processは、天然ガスや類似のメタン原料に鉄鉱石触媒を利用することで水素やグラファイトへ高効率に転換する。炭素をグラファイトの原料として活用することで、水素生産と同時に二酸化炭素の排出を削減した。

 西オーストラリア大学で2007年から研究された技術であり、HAZER GROUPは同技術の商業化を目的に2010年設立された。現在、西オーストラリア州クウィナナにパイロットプラントを構築し、商業実証プラントの建設に向けた作業を進めている。

 今回の覚書により両社は、日本国内の未利用バイオマスや他のメタン資源などから水素とグラファイトを生産する設備の開発、水素社会構築の一環としての地産地消型の水素サプライチェーンのビジネスモデルを構築していく。

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