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水電解向け高効率セパレーター、日本触媒が開発、再エネで水素製造

2020/02/25 12:58
工藤宗介=技術ライター
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今回開発した高効率セパレーター
(出所:日本触媒)
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アルカリ水電解の模式図
(出所:日本触媒)
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 日本触媒は2月17日、電気を使った水素製造法であるアルカリ水電解向けに、乾式でハンドリング性の良い、ガスバリア性に優れた高効率セパレーターを開発したと発表した。再生可能エネルギーを用いることで、CO2を排出しない水素製造が可能になるという。

 従来の水素の代表的な製法としてはメタン水蒸気改質法が挙げられるが、水素製造時にCO2が排出されるという課題があった。そこでCO2を排出しない製法として再エネ由来電力を用いたアルカリ水電解が注目されており、世界各国で大規模実証プロジェクトが推進されている。

 アルカリ水電解用のセパレーターは、水素製造効率に大きく影響する、重要な部材であり、生成した水素と酸素を透過しないこと(高ガスバリア性)、および低い膜抵抗(高イオン伝導性)が要求される。これまで高温・高濃度のアルカリ水という過酷な条件下で耐久性のある実用的なセパレーターは限られていた。

 同社が今回開発した高効率アルカリ水電解セパレーターは、独自の有機無機複合技術とシート成形技術を用いることで高ガスバリア性と高イオン伝導性を両立した。消費電力の抑制や生成水素の純度向上が期待されるという。

 今回の研究成果は、東京ビッグサイトで2月26~28日開催される「国際二次電池展」の同社ブースに展示する。

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