ニュース

ヤンマー子会社、下水処理場でバイオガスコジェネ、電気はFIT売電

2020/02/28 20:11
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
YANMAR ENERGY FARM栃木思川
(出所:ヤンマー)
クリックすると拡大した画像が開きます
YANMAR ENERGY FARM 栃木大岩藤
(出所:ヤンマー)
クリックすると拡大した画像が開きます
FITによる発電事業のビジネスモデル
(出所:ヤンマー)
クリックすると拡大した画像が開きます

 ヤンマーのグループ会社であるヤンマーエネルギーシステム(大阪市)は2月27日、バイオガスを活用した発電事業を本格的に開始すると発表した。固定価格買取制度(FIT)を活用して売電する。

 栃木県の下水処理施設2カ所にバイオガス発電所「YANMAR ENERGY FARM(ヤンマーエナジーファーム)」を設置し、同日から順次稼働する。

 同事業では、思川浄化センター(同県野木町)と大岩藤浄化センター(栃木市)にヤンマーエネルギーシステム製のガスコージェネレーション(熱電併給)システムを導入し、栃木県から購入した消化ガスを用いて発電する。2018年12月に実施した栃木県による発電事業の公募にヤンマーエネルギーシステムが選出された。

 「YANMAR ENERGY FARM 栃木思川」は定格出力49kW(24.5kW×2台)で予想年間売電量は37万kWh、「YANMAR ENERGY FARM 栃木大岩藤」は25kWで年間売電量は19万kWhを見込む。2カ所合計で一般家庭100軒分の消費電力に相当する。FITによる売電単価は39円/kWh。また、発電の際に排出するエンジンの排熱は、下水処理場の消化槽の加温に活用する。

 ヤンマーエネルギーシステムは発電事業者として売電収入を得る一方、下水処理場などを運営する事業者はガスの販売と発電設備用の土地の貸与によりガスの売却益と土地の利用料をヤンマーエネルギーシステムから受け取る。今後、中小規模の下水処理施設などに未利用エネルギー資源の有効活用を提案し、エネルギー地産地消が可能なシステムの構築を推進していく。

  • 記事ランキング