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アフリカの未電化村落に携帯型太陽光、セネガルに現地法人

2020/02/28 20:56
工藤宗介=技術ライター
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ツミキ スマートUHCキット
(出所:シュークルキューブ ジャポン)
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 シュークルキューブ ジャポン(東京都千代田区)は2月10日、セネガルの経済特区サンジャラ市に100%出資の現地法人「TUMIQUI Japon SASU」を設立したと発表した。同社は、現地法人を拠点に、西アフリカの未電化村落に通信と電気を届けるオフグリッド事業「TUMIQUI Project(ツミキプロジェクト)」を推進する。

 同プロジェクトでは、セネガル保健省の協力のもと、現地診療所9カ所へ、携帯型太陽光発電と通信機器を組み合わせた「TUMIQUIソリューション」を導入し、試験運用を開始した。2019年12月には、サンジャラ市内の教育施設および保健施設にも導入し、スマートシティ開発の協力プロジェクトに参画するためのMOUを締結した。

 TUMIQUIソリューションの中核となるオフグリッド電源製品「TUMIQUI Smart UHC KIT(ツミキ スマートUHCキット)」は、出力150Wの携帯型太陽光パネルと携帯型蓄電池(容量300Whの鉛蓄電池または容量600Whのリチウムイオン電池)、LEDライトなどから構成される。また、出力600kWの太陽光パネルと容量2400Whのリチウムイオン電池による固定設置モデルも用意する。

 今回のセネガル現地法人の設立は、同事業の理念である「現地生産、現地雇用を増やし国力向上に繋げる」を達成する手段のひとつになる。同市の経済特区に設立することで、法人税率が30%から15%に半減するほか、関税優遇、保税陸港の活発な利用が可能になるなど、中小企業が海外ビジネスを行う上でのリスクを最小限に抑えた。

 今後は、経済特区内に現地組立工場「アトリエTUQMIUI」を開設する予定。機材の製造・保守・修理などを行う工場を設置することで、西アフリカ全体を視野に入れた事業展開のためのプラットフォームとして活用していく。

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