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安全と収益を両立する「O&M 2.0」、低圧向けにサービス化

オランジュとエナジービジョン、太陽光のO&M事業で協業

2020/03/03 18:24
工藤宗介=技術ライター
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オランジュとエナジービジョンが低圧太陽光で協業
(出所:オランジュ、エナジービジョン)
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 太陽光発電のO&M(運営・保守)事業を展開するオランジュ(横浜市)とエナジービジョン(東京都千代田区)は3月2日、50kW未満の低圧事業用案件を中心に太陽光発電所向けO&M事業で協業すると発表した。

 発電事業者の安全と収益に貢献する次世代型のO&Mを「O&M Ver2.0」と名付けて体系化し、その実施に必要な各種サービスを共同で開発して提供するという。

 連系出力10kW以上50kW未満の低圧事業用太陽光発電所は全国に約60万件が設置され、事業用太陽光の導入容量のうち約36%を占める重要な電源となっている。その一方、売り上げに限りのある低圧発電所は、O&Mの実施率が低く、実施されていても形式的なケースが多いなど、全国的にトラブルが目立っているという。

 今回の協業により両社は、低圧事業用発電所が安定電源として長期に渡って機能を維持するため、安全性と収益性の確保を両立し、本来あるべき「価値あるO&M」の確立を目指すという。発電事業者のDIY(自主管理)の範囲に応じて、自主管理支援サービス・簡易O&Mサービス・フルO&Mサービスなどの各種O&Mサービスを提供する。

 また、低圧事業用太陽光の集約化により、規模の経済を通じて実効性のあるO&Mとコスト削減を目指す。課題を抱える低圧事業用案件の「まっとうな発電所」への再生や、集約化した複数の発電所を統一基準で運営し、効率的なO&Mサービスの提供に取り組む。

 このほかにも、両社の保有資源を共有することで効率的・効果的なO&Mサービスを提供していく。全国に点在する太陽光発電所に対して迅速な現地対応を可能とする協力会社ネットワークを拡充・整備し、協力会社によるO&Mサービスの均質化と高度化を担保するための技術研修を共同で開催する。

 オランジュは、太陽光発電メンテナンス専業会社として2010年からO&Mサービスを提供しており、発電量を最大化するための稼働率向上に関するノウハウを持つ。エナジービジョンは、太陽光発電の販売・施工店向け研修事業を母体に2015年からO&M事業を開始。太陽光のトレーサビリティシステム(発電所管理用クラウドサービス)を開発し、発電事業者や提携店と効率的に情報を共有している。

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