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カンボジア初のクレジット、学校に「超軽量型」太陽光パネル

2020/03/04 19:27
工藤宗介=技術ライター
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カンボジアにおけるJCMプロジェクトの概要
(出所:環境省)
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 環境省は2月28日、日本とカンボジアの間で実施される2国間クレジット制度(JCM)の合同委員会において、カンボジアで初めてとなるクレジットの発行を決定したと発表した。JCMクレジット量は181t-CO2、うち日本政府の獲得分は92t-CO2になる。

 今回JCMクレジットの発行が決定されたのは「インターナショナルスクールへの超軽量太陽光発電システムの導入」プロジェクトで、2015年度の環境省JCM設備補助事業として実施された。プロジェクト実施者は、日本側がアジアゲートウェイ(東京都千代田区)、カンボジア側がInternational School of Phnom Penh。

 プノンペン特別市南部のサテライトシティ「INGシティ」に位置するインターネショナルスクールの屋根上に出力200kWの超軽量型の太陽光パネルを設置し、全量を自家消費するもの。温室効果ガス(GHG)の想定排出削減量は年間104t-CO2。

 導入する太陽光パネルは、カバーガラスに化学強化特殊ガラスを使うことで従来比50%減量を実現した。現地の構造物は一般的に強度が低いため、超軽量型太陽光パネルの技術は途上国での波及が期待されるという。

 日本のJCMパートナー国は、モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシコ、サウジアラビア、チリ、ミャンマー、タイ、フィリピンの17カ国。毎年度の予算範囲内で行う日本政府の事業により、2030年度までに累積5000万~1億t-CO2の排出削減・吸収量を見込んでいる。

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