ニュース

2019年の日射量は「北高南低」、5月多く10月少なめ

2020/03/12 21:37
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
2019年の日射量
「かなり多い」は例年・前年の+10%以上、「多い」は同+6~+10%、「やや多い」は同+2~+6%、「並」は同-2~+2%、「やや少ない」は-2~-6%、「少ない」は同-6~-10%、「かなり少ない」は-10%未満
クリックすると拡大した画像が開きます
2019年の日射量(例年比)
クリックすると拡大した画像が開きます
2019年の日射量(前年比)
(出所:JWA)
クリックすると拡大した画像が開きます

 日本気象協会(JWA)は3月11日、2019年度の日射量レポートを発表した。それによると、北日本は「前年並~かなり多い」一方で、それ以外の地域は「やや少ない~前年並」となり、日射量分布は「北高南低」傾向だった。

 北海道と東北地方では、多くの地域で例年・前年とも「並」(例年・前年の-2~+2%)から「かなり多い」(同+10%以上)傾向だった。一方、その他の多くの地域では、前年と比較して「やや少ない」(同-2~-6%)から「例年並」という結果になった。関東甲信と九州南部、奄美・沖縄地方は、例年・前年どちらとの比較とも日射量が少なかった。

 月別では、5月は全国的に日照時間が多く、北日本・東日本・西日本の日本海側と北日本の太平洋側は統計開始以来1位の多照となり日射量も多かった。一方、6月は梅雨前線が南海上に停滞した影響で奄美・沖縄地方で日射量が少なく、沖縄県の名護では月間の日照時間が統計開始以来、最も少なかった。また、10月は台風19号などの影響で東日本や近畿地方で日射量の少ない傾向が見られた。

 太陽光発電の出力を推定するには太陽からのエネルギー量を表す「日射量」の情報が必要となるが、気象庁が観測している「(全天)日射量」は全国48カ所に限られていた。JWAでは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究事業を通じ、全国約840地点のアメダスで観測された日照時間から全天日射量を高精度に推定するモデルを開発し、2013年から運用している。

  • 記事ランキング