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太陽光発電の「アセマネ」にガイドライン、JAAMが案公開

2020/03/17 00:44
工藤宗介=技術ライター
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アセットマネジメントガイドラインの構造と既存ガイドライン
(出所:JAAM)
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 一般社団法人・日本アセットマネジメント協会(JAAM)は、太陽光発電事業の経営・運営ガイドライン「太陽光発電アセットマネジメントガイドライン(案)」を策定し、3月11日に同協会Webサイトで公開した。太陽光事業者、EPC(設計・調達・施工)サービス事業者など関係者を利用対象に見込んでいる。

 太陽光発電事業では、事業主体(アセットオーナー)だけでなく多くの外部委託者(サービス提供者)が事業に参画する場合が多く、関係者間の連携やライフサイクルのなかで発電施設などのアセットの所有権が他者に移譲されることもあるため資産台帳などの文書類や作業手順、さまざまなデータなどの記録を適切に引き継ぐシステムを整えることが重要となってきている。

 これまで太陽光発電に関連する団体によって、計画から建設、運転、破棄などのライフサイクルの各段階の制度、技術面のガイドラインが策定されてきた。今回、これらの各段階のガイドラインを縦軸として、アセットマネジメント国際規格であるISO55001の考え方をもとに一貫したアセットマネジメントを展開するための横軸となるガイドライン案を取りまとめた。

 同ガイドライン案では、第1章でガイドライン策定の趣旨を、第2章から第4章でアセットマネジメントシステムの概論を述べ、第5章から第9章にかけて太陽光発電事業のライフサイクルに沿うように「調査・計画、設備設計、施工、竣工・売買、保守・維持管理、更新、廃棄」の各段階(フェーズ)に分けて詳述した。

 また、アセットマネジャーなどの意思決定の基準に役立つ太陽光発電の各段階のガイドラインやJIS製品規格、法令などを引用しながらマネジメントの観点から指針を示した。巻末には、参考資料として主な法令・規格と既存のガイドラインなどのリストを掲載した。

 同協会は、会員であるさまざまな事業関係者から構成される「太陽光発電アセットマネジメント委員会」を立ち上げ、経済産業省や関係団体の助言を得て同ガイドライン案を取りまとめた。法的な拘束力は持たない。今後、2020年度中に予定される固定価格買取制度(FIT)法の抜本的な見直しに合わせて内容を追加し、正式版ガイドラインとして発行する予定。

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