ニュース

V2Gアグリゲーター実証、椿本チエインが充放電システム

2020/03/23 16:37
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
印刷用ページ
営業車両と通勤車両を使用
(出所:椿本チエイン)
クリックすると拡大した画像が開きます
「eLINK」を使って充放電
(出所:椿本チエイン)
クリックすると拡大した画像が開きます
実証事業の概要
(出所:椿本チエイン)
クリックすると拡大した画像が開きます

 自動車部品メーカーの椿本チエインは3月16日、同社の電気自動車(EV)用の充放電システムが、「V2Gアグリゲーター事業」実証事業に採用されたと発表した。

 実証事業は、豊田通商と中部電力が共同で実施している。

 太陽光発電など再エネで発電した電力をより多く活用できる仕組みの確立を目指し、余った再エネ電力を貯めたり、系統電力の需給調整にEV搭載の蓄電池を活用したりするための技術やシステムを検証している。

 この実証事業のなかで、EVの蓄電池を束ねて充放電させるための制御システムとして椿本チエインのV2X対応充放電装置「eLINK」が採用されている。

 同製品は、急速充電コネクターを通じて、EVとビル、工場などを双方向につなぎ、停電時の非常用電源やピークカットに使う仕組みとして、公共施設などに採用が広がっているという。

 評価が高いのは、通信のほか、高精度・高応答な充放電制御、無効電力の注入といった機能をはじめ、エネルギー管理システム(EMS)との豊富な接続実績、実証実験への参画などの経験が豊富な点としている。

 「V2Gアグリゲーター事業」の実証事業は2018年、まず豊田市民文化会館駐車場を活用してはじまり、2019年には、椿本チエインの豊田営業所も加わって、この2カ所を実証事業所モデルとしてV2Gの調整力の実証と、「eLINK」からの無効電力注入による配電系統の電圧変動対策の実証が実施された。

 V2Gの調整力では、中部電力の需給調整試験サーバーからの指令をもとにした、豊田通商のV2G制御システムによる需給調整、実際の営業車両と従業員通勤車両を使った運用を検証した。

 椿本チエインの豊田営業所に導入したシステムは、停電発生時の非常用電源としての活用も可能としている。

  • 記事ランキング