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伊で「補助金なしで最長・10年」のPPA、シチリアで売電開始

カナディアン・ソーラーなど開発、ソネディックスが買収

2020/03/31 16:47
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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5カ所で合計出力17.7MW
(出所:ソネディックス)

 太陽光パネル大手の日本法人、カナディアン・ソーラー・ジャパン(東京都新宿区)は3月31日、イタリアにおけるPPA(電力購入契約)モデルの太陽光発電プロジェクトの稼働と売却を発表した。

 イタリア南西部のシチリア島を中心とするシチリア州におけるプロジェクトで、5カ所・合計出力17.7MWの太陽光発電所で構成されている。カナディアン・ソーラーとイタリアのManni Energyが共同で開発した。

 年間発電量は、イタリアの一般家庭約1万2000世帯の消費電力に相当する約34GWhを見込んでいる。

 5カ所の太陽光発電所は2020年2月に稼働していた。発電電力は、10年間のPPAに基づいて、TrailStone Renewables社が購入している。

 政策的な補助を受けていない太陽光発電所によるPPAモデルによる発電事業として、イタリアでは最も長い期間の売電契約としている。

 この太陽光発電プロジェクトを、米国系のSonnedix(ソネディックス)に売却した。ソネディックスの発表によると、今回の買収によって、同社のイタリアにおける稼働済みの太陽光発電所は合計出力234MWに拡大した。

 カナディアン・ソーラー・グループは、イタリアにおいて、2018年から政策的な補助を受けない太陽光発電事業を展開しているという。この市場で現在、合計出力900MW以上のパイプライン(開発中の発電プロジェクト)を手掛けている。

 今回の発表の直前には、イタリアのシチリア州、プーリア州、ラツィオ州で開発する合計出力151MWの太陽光発電所の開発資金として、5500万ユーロのプロジェクトファイナンスを組成したことも発表していた。これらの発電所は、2020年第3四半期に着工する予定となっている。

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