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浪江町に60MWのメガソーラー稼働、「帰還困難区域」で初

2020/04/01 23:33
工藤宗介=技術ライター
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浪江酒井第一・第二太陽光発電所
(出所:芙蓉総合リース)
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 芙蓉総合リースの連結子会社である浪江酒井ソーラーは、福島県浪江町酒井地区の「帰還困難区域」に出力約60MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「浪江酒井第一・第二太陽光発電所」を建設し、2月1日から商業運転を開始した。

 酒井第一太陽光発電所は、太陽光パネル出力が32.6MW、連系出力が20MW。酒井第二太陽光発電所は、太陽光パネル出力が27.3MW、連系出力が16MW。両発電所の年間発電量は、合計で一般家庭約1万6700世帯分に相当する約6027万kWhの見込み。

 太陽光パネルはシャープ製、パワーコンディショナー(PCS)はドイツSMAソーラーテクノロジー製を採用した。EPC(設計・調達・施工)サービスはシャープエネルギーソリューションが担当した。発電した電力は、福島送電の送電線を通じて、東京電力パワーグリッドに全量売電する。固定価格買取制度(FIT)の売電単価は24円/kWh。

 国が指定する帰還困難区域における初の事業となる。事業用地は遊休農地で、浪江町復興整備計画に基づく復興事業として農地転用を行い、事業者自らが空間線量低減対策工事(環境整備工事)を実施した。建設資金の一部は、2018年11月に発行したグリーンボンドにより調達した。

 芙蓉総合リースグループは、中期経営計画「Frontier Expansion 2021」において「エネルギー・環境」を戦略分野のひとつに位置付け、省エネ・脱炭素に資するビジネスを推進している。今回発表したサイトを含めて、これまで全国34カ所、合計約200MWの太陽光発電所を稼働・運営する。

 また、消費電力の再エネ転換を宣言した企業・団体を対象とした独自のファイナンスプログラム「芙蓉 再エネ100宣言・サポートプログラム」の構築や、環境価値のあるグリーン電力を供給する「PPA(電力販売契約)サービス」などを提供する。このほかにも、国内総合リース会社としては初めて国際イニシアチブ「RE100」に参加し、自社の再エネ利用を積極的に進めている。

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