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福島でEVと連携したEMS実証、再エネを有効活用

2020/04/02 00:02
工藤宗介=技術ライター
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実証実験の様子
(出所:REXEV)
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実証実験の概要
(出所:REXEV)
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今後の取り組み予定
(出所:REXEV)
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 REXEV(東京都豊島区)は、福島県の「再生可能エネルギー関連技術実証研究支援事業」において、EV(電気自動車)と連携したエネルギー管理システム(EMS)の開発を2020年2月に完了した。同事業は、会津電力(福島県喜多方市)の協力のもとに実証し、再エネを有効活用するなど、その有効性を確認したという。3月30日に発表した。

 同事業では、福島を「再生可能エネルギー先駆けの地」とすることを目的に、福島県内の再エネ関連技術の実用化・事業化に向けた実証研究を支援する。REXEVは、2019年6月にIoT機器向けの学習・推論に特化したAIチップの研究開発に取り組む会津コンピュータ・サイエンス研究所(福島県会津若松市)と共同で同事業に採択された。

 今回、実証したEMSは、車両の利用予測などに基づいてEVに搭載した蓄電池の残量(SOC:State of Charge)を予測し、充電設備と合わせて設置したサービスゲートウェイを通じて充放電時間を制御する。EV蓄電池のSOCに余裕がある場合は充電時間を太陽光発電の余剰電力が発生する時間にシフトして再エネ利用率を向上させる。

 また、施設の電力需要が高いピーク発生時間を予測し、充電時間をシフトすることで電力需要のピークを制御する。SOCに余力がある場合は、EVから放電して施設の電力需要を抑制する。災害時(停電時)には、EVを用いて太陽光発電を復旧させることで、EVへの充電および施設内設備への給電を可能にする。

 開発成果は、同社が神奈川県小田原市でテスト運用する「eemo(イーモ)カーシェアリング」に導入される予定。また、2020年度はAIの導入、電気バスやスローモビリティなどのe-モビリティへ適用範囲を拡大する。交通プラットフォームとして福島県内外のEVカーシェアやバス事業者などへのシステム導入を推進し、5年後に数千台規模の普及を目指す(関連記事:小田原市で「EVシェア」、アプリから再エネ比率も確認)。

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