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軽井沢の住宅太陽光、V2Gでドコモショップに売電

2020/04/08 13:25
工藤宗介=技術ライター
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実証実験の概要
(出所:ミライト、エネット、シーシーディ)
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システム構成の概要
(出所:ミライト、エネット、シーシーディ)
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 ミライト(東京都江東区)、エネット(東京都港区)、シーシーディ(東京都千代田区)は、3月31日から住宅太陽光と電気自動車(EV)に搭載した蓄電池を活用した地域コミュニティへの電力融通の実証実験を開始した。期間は2021年3月31日まで。

 長野県軽井沢町の省エネ型一般住宅に、出力3.6kWの太陽光パネルとEV用パワーコンディショナー(PCS)を設置した。EVを容量30kWhの大型蓄電池として活用する。

 太陽光パネルが発電した電力を家庭内で消費し、余剰分をV2HシステムによってEVに充電する。さらに、電力融通サーバーからの放電指令を受け、EVに充電されていた電力を放電し、エネットへ安定的に供給する。エネットは、シーシーディの運営する「ドコモショップ軽井沢店」に売電することで電力を融通する。

 太陽光パネルは三菱電機製、EV用のPCSは三菱電機製の「SMART V2H」を導入した。

 日照条件の予測や家庭での電力消費の状況を把握しながら、平日16~18時の2時間で5kWhの電力を供給する。5kWhの電力供給が難しい場合は、2日前に供給不可の情報をエネット側に通知する。

 地域コミュニティの中で一般住宅などの小規模な太陽光発電とEVを活用した電力融通モデルが成立するか、CO2低減と省エネの観点で持続可能なモデルになるか、などを検証し、課題を抽出する。このほかにも、停電時の自立運転についても検証する。

 なお、実証実験で利用する住宅は別荘地エリアにあり、平日など無人になる期間もあることから、稼働率の低い公共施設などからの電力融通を想定した実証としても位置付けられている。実証実験で得た知見を活用し、災害時のレジリエンスに優れ、環境に配慮したエネルギー地産地消型のまちづくりに貢献するとしている。

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