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豊通、ミャンマーの水力発電の改修プロジェクト受注

2020/04/15 19:52
工藤宗介=技術ライター
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セダウジ水力発電所
(出所:豊田通商)
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 豊田通商は4月14日、ミャンマー電力エネルギー省の電力発電公社(EPGE)から水力発電所の改修プロジェクトを受注したと発表した。受注額は約43億円で、日本政府が独立行政法人・国際協力機構(JICA)を通じて実施する有償資金協力(ODA)によって資金供与される。完工は2024年2月の予定。

 受注したのは「セダウジ水力発電所」で、ミャンマー第2の都市であるマンダレーの北東約100kmにあり、同市の電力需要の約10~15%を供給している。年間発電量は130GWhとなる。旧トーメン(2006年に豊田通商と合併)が受注し1989年に運転を開始した。東芝製の出力14MWの水車と明電舎製の1万3888kVA発電機を各2基ずつ備える。

 これまで一度も点検・改修されずに30年以上使用され続けており、老朽化によって出力が低下するとともに、発火や漏水による機器故障が頻発している。今回の改修プロジェクトでは、水車と制御装置は東芝エネルギーシステムズ、発電機は明電舎、水門は日立造船がそれぞれ改修を担当する。

 東芝エネルギーシステムズは、既存機器の一部を流用しながら水車を改修するとともに、最新の制御装置を納入する。明電舎は、発電機のオーバーホールおよび改修(固定子と回転子のコイル巻替、ブラシレス化改造、軸受更新)を行い、天井クレーンと空調換気装置を部分更新する。日立造船は、水門設備関連機器を納入する。

 ミャンマーでは、経済成長に伴い電力需要が伸びており供給力の確保が急務となっている。電力需要の約6割が水力発電所で賄われているが、多くの発電所では設備の老朽化で出力が低下し、定常的に計画停電が行われているという。

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