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福島県葛尾村、自営線マイクログリッド着工、「メガソーラー+蓄電池」で(page 2)

電柱150本、総延長5kmの配電網を独自に構築

2020/04/20 15:08
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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テスラ製蓄電池を導入

 今年2月には、マイクログリッドに連系するEV(電気自動車)充放電器を設置するとともに、配電線を敷設するための電柱の設置を始めた。4月からメガソーラーと受変電設備、蓄電池の設置に取り掛かり、8月以降、試験運用を経て12月に完工する予定だ(図2)。

電柱150本、総延長5kmの配電網を独自に設置する
(出所:日経BP)
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 プロジェクト全体の建設については、葛尾創生電力が積水ハウスと請負契約を結んでいる。メガソーラーの出力は約1.7MW、蓄電池の容量は約3MWhで、太陽光パネルはアンフィニ製、パワーコンディショナー(PCS)はドイツ・SMAソーラーテクノロジー製、蓄電池は米テスラ製のリチウムイオン電池を導入する。

 自営線の総延長は約5kmで150本の電柱を建てて、配電線を高架で敷設する。この配電網は、きんでんが施工する。スマートコミュニティ事業の総事業費は約8億円で、そのうち約5億3000万円を補助金で賄う。

 自営線マイクログリッドでは、低圧需要家・約150件などをサービス対象に想定しており、年間の電力需要は約260万kWhになる。この需要に対し、年間予想発電量・約250万kWhのメガソーラーとその余剰電力を貯めた蓄電池で電力を供給する。

 自営線マイクログリッドは、東北電力の電力系統と連系しており、雨天が続いた場合など、太陽光と蓄電池だけで需要を賄えない場合、商用系統から供給を受ける。ただ、マイクログリッド側から商用系統に送電(逆潮)できないため、葛尾創生電力は、CEMS(地域エネルギー管理システム)で制御し、蓄電池の充放電を最適に管理する。想定では、総需要の5割程度は、マイクログリッド内のメガソーラーで賄えると見ている。

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