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宇久島の480MW、営農型は「1~2割」に、パワコンはTMEICなど検討 (page 2)

国内最大の太陽光プロジェクト、京セラなど9社が500億円出資

2020/04/28 19:53
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 実際には、このための準備に当たる工事は2019年夏に始まっている。巨大な規模の発電所を、人口約2000人という規模でインフラに限りがある島に建設するには、いきなり発電設備の設置工事を本格的に始めることは難しく、さまざまな準備や環境整備が必要なためである。

 まず本格的な施工に備えた、準備のための工事が必要で、例えば、先行隊となる作業員向けの宿舎を建て、そこに作業員が住めるようになってから、ようやく本格的な作業員用の宿舎を建てる。こうして宇久島内に宿泊しながら作業できる従事者の数を増やしながら、土木や伐採、発電設備の設置に着手できる。

 こうした工事を、2019年夏時点で手掛け始めていた(関連コラム:480MWの「宇久島プロジェクト」、8月にようやく着工!)。

 これによって、経済産業省による「未稼働案件への措置」への対応もクリアできた。FITの当初3年間の認定分を、その買取価格のままで売電する権利を確定できる期限として、2019年8月中に着工し、かつ、同年9月末までに工事計画書が受理されている必要があった。

 9月以降に着工がずれ込むと、売電単価が40円/kWhから21円/kWhに下がり、事業性が大きく低下しかねなかった。宇久島のプロジェクトはこの条件を満たし、40円/kWhのまま事業化できた。

 この工事計画書の受理とほぼ同時期に、連系出力も変更した。従来の480MWから「400MW」に、80MW分引き下げた(メガソーラーランキング:宇久島の連系出力は「400MW」に縮小)。太陽光パネル出力もわずかだが変更し、480MWから「479.2788MW」に変えている。

島の中央の沿岸部から、海底ケーブルが敷設される
2019年7月に撮影(出所:日経BP)
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