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「建材一体型」太陽光市場、2025年まで年14%超の成長

2020/05/01 18:21
工藤宗介=技術ライター
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欧州における屋根向けBIPV技術の割合
(出所:グローバルインフォメーション)
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 米調査会社Mordor Intelligenceは、建材一体型太陽光発電(BIPV)市場は2020年から2025年までに年平均成長率(CAGR)14.79%以上で成長すると予測している。同社の販売代理店であるグローバルインフォメーション(川崎市)が4月30日発表した。

 市場調査レポート「建材一体型太陽光発電(BIPV)の世界市場:成長・動向・予測」によると、BIPVは、材料と電力消費の節約と同時に建物のエネルギー効率を改善することから、今後数年間、特に住宅および商業部門において需要が高まると期待される。

 その一方で、コストの低下と、屋根上に従来型太陽光パネルを設置するシステムの技術向上がBIPV市場の成長を抑制するとも予測する。屋根上太陽光システムの技術はBIPVよりかなり早いペースで進んでおり、購入者の多くはBIPVよりも屋上太陽光を選択していると指摘している。

 BIPV市場で使用される主要な太陽光発電技術は結晶シリコン型で、ファサード、カーテンウォール、屋根に使用される太陽光パネルのほとんどで用いられている。結晶シリコン型のフレキシブルパネルは、薄膜型よりも安価で効率的だが、柔軟性が低いことから、恒久的な固定具を備え、人目につかない平らな屋根などに最適としている。

 欧米などの先進国では、ネット・ゼロ・エネルギービルディング(ZEB)の設計・建設にシフトしており、今後BIPVテクノロジープロバイダーに重要な市場機会を生み出すと期待される。また、マイクロインバーターの登場によって、高温によるフェーディングやパフォーマンスの低下といった課題が部分的に解決できるようになり、今後数年間のBIPV市場における新たな推進力になるという。

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