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コロナ禍でエネルギー需要6%減、供給増は再エネのみ、IEA分析

太陽や風力などクリーンエネルギー投資を軸に経済回復を

2020/05/03 13:29
金子憲治=日経BP総合研究所 クリーンテックラボ
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IEAが新型コロナウイルスのエネルギーに与える影響をまとめた
(出所:IEA)
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 IEA(国際エネルギー機関)は4月30日、2020年のエネルギー需要の予測を公表し、「新型コロナウイルスによるエネルギー需要へのインパクトは第2次世界大戦以来、最大になり、今年のエネルギー需要は昨年比6%減少する」との見方を示した。

 IEAによると、「新型コロナによる経済不況で、主要エネルギーである石炭、石油、天然ガスの需要減少は大きく、2020年の世界エネルギー需要は6%減少する見込みで、これは2008年の金融危機における減少幅の7倍になる」としている。

 特に先進国でのエネルギー需要の落ち込みは大きく、米国で9%、欧州連合で11%もの減少になると予測している。この予測の前提は、世界中で実施されたロックダウンが、今後数カ月のうちに漸次緩和され、徐々に経済が回復するとのシナリオを想定している。

 IEAの分析では、都市のロックダウンがエネルギー需要に与える影響は大きく、ロックダウン中の電力需要は平時の日曜日に類似し、電力需要を20%以上、押し下げることがわかったという。

 こうしたなかでも、風力、太陽光、水力など再生可能エネルギーと原子力などの「低炭素電力」へのシフトは進むという。風力と太陽光による電力は、2020年もさらに増える見通しで、その背景として、2019年から2020年初頭に新たなプロジェクトが稼働したことを挙げている。

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