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北九州響灘に3本目の巨大風車、自然電力が5MW稼働

2020/05/11 21:33
金子憲治=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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 再生可能エネルギー事業を手掛ける自然電力(福岡市)は5月7日、北九州市に風力発電設備とメガソーラー(大規模太陽光発電所)を併設した「北九州響灘風力発電所・太陽光発電所」を完工したと発表した。

 同発電所のメガソーラーの太陽光パネル出力は約2.5MW、風力発電設備は約5MWになる。メガソーラーは、東部と西部に分かれており、東部(約1.9MW)は2015年2月に運転を開始していた。今年3月に太陽光の西部(約0.9MW)、5月に風力が稼働した。

 今回、稼働した5MWの風車は、国内の陸上に建設された事業用風力発電設備としては、最大出力になる。

「北九州響灘風力発電所・太陽光発電所」。手前の風車が5MW機
(出所:自然電力)
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 2サイトに分かれた太陽光と風力は、それぞれ別々の連系枠を取得して、別々に連系している。太陽光と風力の併設型発電所では、1つの連系枠を共有する「クロス発電」という方式もある。今回の併設型は、クロス発電は採用していないものの、大型風力発電設備の下の敷地に太陽光発電設備を設置したため、土地の有効活用になったとしている。

 今回のプロジェクトは、北九州市が実施した公募事業「北九州市若松区響灘地区への風力発電関連産業の集積促進事業」に採択されたもの。この事業は、将来的に「洋上風力発電産業の拠点」を目指す北九州市の取り組みの一環となる。

 「風力産業・集積促進事業」では、ジャパン・リニューアブル・エナジー(東京都港区)と北拓(北海道旭川市)による「響灘ウインドエナジーリサーチパーク」が一足先に完成しており、こちらは2基合わせて6.6MWとなる風力発電と、約3MW分のパネルを設置した太陽光発電設備からなる。太陽光は2017年9月、風力は2018年1月に稼働していた。

 北九州市は、響灘地区を「アジアにおける洋上風力の拠点」として整備するため、3つのフェーズを構想している。フェーズ1は風車実証公募事業、フェーズ2は響灘洋上ウインドファームの誘致、フェーズ3が洋上風力の総合拠点の形成――だ。

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