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世界最安をまた更新、今度はアブダビで「1.35米セント/kWh」

5カ所のメガソーラーから合計2GWを供給

2020/05/12 18:46
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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Emirates Water and Electricityがアブダビで運営している太陽光発電所の例
(出所:Emirates Water and Electricity)
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 アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビ首長国のAbu Dhabi Power(アブダビ電力)は4月28日、同国内での太陽光発電電力に関する入札で、1.35米セント/kWhで落札され、世界最安の売電単価を更新したと発表した。

 同じUAEのドバイ首長国において、出力900MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が1.6953米セント/kWhの売電単価で電力購入契約を締結し、世界最安の単価を更新したと発表したばかりだった(関連ニュース)。

 今回の1.35米セント/kWhは、アブダビ電力の子会社であるEmirates Water and Electricityによるものである。5つのコンソーシアムによる太陽光発電所を仮想的に統合して、合計出力2GWの太陽光発電電力を供給する。

 この「Al Dhafra Solar PV project」は、一般家庭約16万世帯の消費電力に相当する年間発電量を見込んでいる。

 アブダビ首長国でこれまで最大規模だったのは、出力1.177GWの「Noor Abu Dhabi solar plant」(稼働時の関連ニュース)だった。

 アブダビ水電力省(Abu Dhabi Water and Electricity Authority:ADWEA)が主導し、丸紅と中国の太陽光パネル大手、中国ジンコソーラーホールディング(JinkoSolar Holding)が参画して開発・運営し、2019年に稼働している。

 この出力1.177GWの「Noor Abu Dhabi solar plant」も、開発当初は他に例を見ない規模の「ギガソーラー」で、かつ、落札単価の「2.42米セント/kWh」は当時の世界最安として太陽光発電の低コスト化を示す代表的なプロジェクトだった。

 今回の合計出力2GWの「Al Dhafra Solar PV project」の稼働後は、同国の太陽光発電容量が3.2GWに増えるとしている。ほぼこれら2つの巨大プロジェクトを合わせた数値となる。

 アブダビ首長国では、再生可能エネルギーを大規模に導入し、2030年に国内で必要な電力のうち約50%を再エネで賄う目標を掲げている。今回のプロジェクトはその実現に大きく寄与するとしている。

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