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世界の波力エネルギー市場、年平均19%で拡大へ

2020/05/12 23:28
工藤宗介=技術ライター
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年平均成長率(CAGR)19.3%で成長
(出所:グローバルインフォメーション)
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 米調査会社MarketsandMarketsは、世界の波力エネルギー市場は2020年の4400万ドルから年平均成長率(CAGR)19.3%で増加し、2025年までに1億700万ドル規模まで成長すると予測している。同社の販売代理店であるグローバルインフォメーション(川崎市)が4月23日発表した。

 調査レポート「波力エネルギーの世界市場:技術別(OSW、OBC、越波型コンバーター)・設置個所別(オンショア、ニアショア、オフショア)・用途別(海水淡水化、発電、環境保護)・地域別の将来予測(2025年まで)」によると、波力エネルギー市場は、用途別では海水淡水化、発電、環境保護に分類され、発電分野が同市場の中で最も重要になると予測する。再エネ発電の増加が同市場の成長要因となっており、メーカーの研究開発の投資を支えているという。

 場所別では陸上、ニアショア(沿岸部)、オフショア(洋上)に分類され、ニアショア分野が最も大きく成長すると予想している。一般的に、沿岸部はオフショアよりも容易かつ低コストで設置できる。また、沿岸部設置の運用効率は多くの場合で地上設置よりも優れ、発電と海水淡水化の両方の用途での同時使用も可能になる。複数の企業が、沿岸設置で波力エネルギーを利用するために、さまざまな特許を取得している。

 技術別では、振動式ボディ・コンバーター(OSB)、振動式水柱、オーバートッピング・コンバーターに分類される。他の2方式よりも運用効率が高いことから、OSBが急成長すると見込まれる。地域別では、欧州市場が最も大きく、北米、アジア太平洋地域が続く。欧州では多くの企業が研究開発を行っており、主要国としてはドイツ、英国、スペイン、北欧諸国、アイルランド、イタリアなどが挙げられる。

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