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奥飛騨で地熱建設へ、発電後は温泉に配湯

2020/05/14 20:31
工藤宗介=技術ライター
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ダブル・フラッシュ方式の仕組み
(出所:東芝エネルギーシステムズ)
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発電所付近の生産井噴出状況
(出所:東芝エネルギーシステムズ)
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 東芝エネルギーシステムズ(川崎市)と中部電力グループのエネルギーサービス事業者であるシーエナジー(名古屋市)は5月13日、岐阜県高山市に「中尾地熱発電所(仮称)」を建設すると発表した。9月から建設工事を開始し、2021年度下期に稼働する予定。

 出力は最大1.998MWで、約4000世帯分の電力を発電し、全量を中部電力パワーグリッドに売電する。

 奥飛騨温泉郷中尾地区に、中部地区では初となるフラッシュ方式(蒸気発電方式)の地熱発電所を建設する。同地区は、源泉の蒸気量が豊富かつ高温で、地熱発電に適した地域という。

 地下から噴出される高圧蒸気と、一緒に噴出される熱水を減圧沸騰させた低圧蒸気の2種類の蒸気をタービンに導いて発電するダブル・フラッシュ方式を採用する。一般的なシングル・フラッシュ方式と比べて約20%高効率になるという。

 事業主体は、両社が出資する「中尾地熱発電」となる。出資比率は東芝エネルギーシステムズが55%、シーエナジーが45%。発電後の温水は、地元の温泉事業者である有限会社中尾温泉に配湯する計画で、温泉事業と地熱発電事業が共存共栄する仕組みを構築していく。

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