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シンガポールで60MWの水上メガソーラー、国の水道事業を「再エネ100%」に

2020/05/15 18:56
加藤 伸一=日経BP 総合研究所 クリーンテックラボ
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グループで水道関連事業を多く手掛ける
(出所:Sembcorp Industries)

 シンガポールのインフラ関連会社であるSembcorp Industriesは5月11日、出力60MWの水上型太陽光発電所による25年間の電力購入契約(PPA)を、同国の公益事業庁(PUB)で水道事業を担うNational Water Agencyと締結したと発表した。

 100%子会社のSembcorp Floating Solar Singaporeが契約を締結した。

 出力60MWという規模は、世界的にも有数の水上メガソーラー(大規模太陽光発電所)となる。

 マレーシアとの国境、ジョホール海峡に面した池「Tengeh Reservoir」の水面を活用する。同社が開発、設置、運営まで一貫で担い、2021年に売電を開始する予定となっている。

 今回の水上メガソーラーからの電力購入によって、PUBの水道事業で必要な電力をすべて賄える。シンガポールが、世界で数カ国しか実現できていない「100%グリーン水道事業(100% green waterworks)」を達成するプロジェクトになるとしている。

 「Tengeh Reservoir」の水上メガソーラーでは、池の水面に14万6000枚以上の太陽光パネルを浮かべる。パネルを水面に浮かべる部材であるフロートは、食品衛生基準に適合した製品を採用する。フロート、パネルともに水質への影響は最小限に抑える品質としている。

 シンガポールは、2030年に太陽光発電の合計出力を2GWに引き上げる目標を掲げている。Sembcorp Industriesでは、今後もこの達成に寄与する開発・運営を進めていくとしている。

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