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タケエイが林業に参入、森林管理からバイオマス燃料まで一貫で

2020/05/16 12:00
工藤宗介=技術ライター
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 タケエイは5月1日、バイオマス発電の燃料調達を目的とした100%子会社「タケエイ林業」(東京都港区)を設立したと発表した。地域の森林組合などと連携して燃料材の上流から木質チップの供給までを一貫して手掛けていく。

 タケエイグループは、2013年3月から木質バイオマス発電事業に参入し、現在までに4カ所(青森県平川市、岩手県花巻市、秋田県大仙市、神奈川県横須賀市)のバイオマス発電所を稼働、1カ所(福岡県田村市)の建設工事を進めている。また、4月30日付で市原グリーン電力(千葉県市原市)を子会社化するなど、グループの中核事業である建設系廃棄物処理・リサイクル事業に次ぐ収益の柱になりつつある。

 木質バイオマス発電事業では、中長期的に安定した発電用燃料材の調達が重要になる。自ら林業者として森林の保有管理を行い、発電燃料の上流から木質チップの供給まで一貫体制の構築を目的に新会社を設立した。各地の森林組合や素材生産者などと連携し、環境保全とともに雇用拡大に貢献する。

 保有森林の管理・保全・運営は地元森林組合に委託し、伐採した木材のうち製材用の一番玉、合板・集成材用の二番玉を製材・合板事業者へ販売する。枝葉、梢端、小径木、根曲がりといった建材に使用できない部分を自社発電所が併設するチップ工場へ輸送し、発電燃料として使用する。

 タケエイグループが保有する木質バイオマス発電所は、津軽バイオマスエナジー平川発電所(6250kW)、花巻バイオマスエナジー花巻発電所(6250kW)、大仙バイオマスエナジー協和発電所(7959kW)、横須賀バイオマス発電所(6950kW)、田村バイオマスエナジー(7199kW、建設中)、市原グリーン電力(49.9MW、出資比率85.1%)。

タケエイ林業の事業展開イメージ
タケエイ林業が保有・管理する山林の「伐採→搬出→植林」を、地元森林組合に委託(出所:タケエイ)
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