三菱マテ、ペロブスカイト太陽電池の京大ベンチャーに出資

2020/05/21 22:29
工藤宗介=技術ライター
京都大学化学研究所の若宮淳志教授などによるペロブスカイト太陽電池の試作品
(出所:京都大学化学研究所)
クリックすると拡大した画像が開きます

 三菱マテリアルは5月20日、ペロブスカイト太陽電池の開発を手掛ける京都大学発のベンチャー企業であるエネコートテクノロジーズ(京都市)に出資したと発表した。出資額は非公表、マイナー出資となる。エネコートテクノロジーズは、京都大学化学研究所・若宮淳志教授が最高技術責任者(CTO)を務める。

 エネコートテクノロジーズは、より高い発電効率と耐久性を併せ持つペロブスカイト太陽電池の開発に取り組んでいる。また、同電池に含まれる鉛を代替材料に置き換える鉛フリー太陽電池の開発も進めている(関連記事:「座布団型」分子構造でペロブスカイト太陽電池の効率向上、京都大学などが開発)。

 三菱マテリアルは、エネコートテクノロジーズに出資するとともに、ペロブスカイト太陽電池の耐久性の向上に貢献する技術や鉛フリー化に必要な周辺材料などの開発で協業していく。

 日本材料技研の100%子会社であるJMTCキャピタル合同会社と共同設立したコーポレート・ベンチャーファンド「MMCイノベーション投資事業有限責任組合」を通じて出資する。同組合を通じた出資は2社目となる。

 ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイト結晶の層などを基板に塗布して形成する太陽電池で、発電層の厚さが結晶シリコン太陽電池の約100分の1と非常に薄く軽量なのが特徴。折り曲げて多様な場所に設置することも可能で、次世代太陽電池として普及がきたいされる。