出光、館山市で超小型EVカーシェア、太陽光で充電

2020/05/23 01:20
工藤宗介=技術ライター
超小型EV「ジャイアン」
(出所:出光興産)
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薄型CIS太陽電池搭載のカーポート
(出所:出光興産)
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 出光興産(出光昭和シェル)は5月21日、千葉県館山市で超小型EV(電気自動車)を活用したカーシェアリング事業「オートシェア」の実証実験を開始したと発表した。2019年8月に開始した岐阜県飛騨市・高山市に続く2カ所目となる。

 同社系列販売店の丸高石油(館山市)に、タジマモーターコーポレーション(東京都中野区)が開発する超小型EV「ジャイアン」を計4台貸与し、一般および法人を対象にカーシェアリングサービスを提供する。ジャイアンは、2人乗りで航続距離は140km。エアコンを搭載し快適にドライブを楽しめるのが特徴という。

 車両を充電するカーポートには、ソーラーフロンティア(東京都港区)が開発中の軽量CIS太陽電池を屋根に設置。パネルの表面材と基板を変更することで、従来のCIS太陽電池と同等の出力特性を維持しながら3分の1に軽量化し、割れない・曲がるといった特徴を持つ。さらに、ダイヘン(大阪市)が開発した非接触充電設備を備え、軽量CIS太陽電池で発電された電気をワイヤレスで車両に充電する。

 地元企業や駅前など駐車場3カ所にカーステーションを設置するほか、無料駐車場を16カ所用意し、地元住民の買い物などに活用してもらう。一部車両は地元企業に貸与され、平日は営業車として使用し、休・祝日はカーシェアリング車として貸し出される。

 館山市の了承のもと、国土交通省の「超小型モビリティの認定制度」に基づき申請し、関東運輸局から認定を受けた。館山市内の決められた区間でのみ公道走行が可能。入会金および月額基本料金は無料。時間料金は、ショート料金が15分ごと350円、パック料金が3時間パック3500円、6時間パック6000円。

 実証実験を通じて、地産地消型の分散電源を活用したMaaS(Mobility as a Service)事業の可能性を検証する。自然災害が多い日本では、災害時にも安定的に電力供給できる地域マイクログリッドの必要性が提唱されている。