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再エネ世界市場、年率20%超で成長、コロナの影響少ない

2020/05/26 21:30
工藤宗介=技術ライター
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世界の再エネ市場はCAGR22.7%で成長
(出所:グローバルインフォメーション)
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 米調査会社MarketsandMarketsは、世界の再生可能エネルギー市場は2020年の1843億ドルから、年平均成長率(CAGR)22.7%で成長して2021には2261億ドルに拡大し、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響は少ないと予測している。同社の販売代理店であるグローバルインフォメーション(川崎市)が5月23日発表した。

 部門別では、太陽光発電が最大の市場となり、風力が続くと推定する。予測期間となる2019~2021年では、フロートによる水上太陽光や建材一体型太陽光パネル(BIPV=Building-Integrated Photovoltaics)など、新しいタイプの太陽光技術の利用が増加する見通し。水上太陽光の設置コストは、整地や土木造成が不要になるため、従来の陸上設置型太陽光と比べて安価になるという。

 風力では、開発・発電事業者は洋上風力発電にシフトする可能性が高いと推測する。洋上風力発電は、タービンのメンテナンスコスト、物流コスト、熟練労働者の不足により、陸上風力発電所と比べてO&M(運営・保守)コストが高額になるとしている。

 地域別では、アジア太平洋地域が予測期間中における最大の市場になるという。同地域は、都市化の進展や急速な工業化、人口増加などにより電力需要が高まる見込み。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、2019年の同地域の太陽光発電の総設置容量は、前年比25%減の5万2114MWだった。

 また、新型コロナウイルス感染拡大に関するOECDの報告書によると、中国の電力業界は2019年に設定されたベンチマークから3.67%の乖離を示している。今後数週間で中国の再エネ生産者の大半が操業を再開すると推測され、これらの企業は2020年後半にクリーンエネルギー目標を達成する必要があることから、需要が高まると予測する。

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