ニュース

安藤ハザマ、自己託送制度の活用を実証、燃料電池とNAS電池などで

2020/05/29 10:43
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ

 日本ガイシは5月26日、安藤・間(安藤ハザマ)の技術研究所(茨城県つくば市)に納入した電力貯蔵用NAS電池が稼働したと発表した。安藤ハザマの広域的省CO2プロジェクト「安藤ハザマ次世代エネルギープロジェクト」における分散型エネルギーシステムに使われる。

 同プロジェクトは、CO2排出の少ない分散型エネルギーシステムと、遠隔地にある複数の需要地の間で電力の自己託送制度を活用したエネルギー融通を行うことで、広域的なCO2削減とエネルギー最適化を検証する。2018年8月に国土交通省の「平成30年度第1回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に採択された。

 今回納入したNAS電池は、定格出力200kW、定格容量1200kWhで、日本ファシリティ・ソリューション(東京都品川区)を通じて受注した。同プロジェクトでは、水素燃料の混合・切り替えが可能な燃料電池や水素燃料を混合可能なガスエンジン発電設備とともに、次世代型省CO2コージェネレーション(熱電併給)プラントを構築する。

 燃料電池などによる発電を、電力需要の少ない時間帯はNAS電池に充電し、需要の多い時間帯に放電して負荷を平準化することで、燃料電池などの高効率運転を実現する。また、技術研究所の需要を上回った場合はNAS電池に充電し、不足する場合は放電し、自己託送制度により他の需要地に送電することで需給バランスを調整する。

 NAS電気は、大容量で長時間放電できるため、電力負荷平準や需給バランス調整のほか、再生可能エネルギーの安定化や非常用電源などの多様な用途に対応する。現在までの設置実績は、全世界200カ所に総出力580MW、総容量4000MWh以上になる。

「安藤ハザマ次世代エネルギープロジェクト」の概要
(出所:安藤ハザマ)
クリックすると拡大した画像が開きます
  • 記事ランキング