ニュース

生分解性溶液による太陽光パネル洗浄、周辺環境に配慮

2020/05/29 19:08
工藤宗介=技術ライター
印刷用ページ
パネル洗浄作業の様子
バイオウォッシュと噴霧器、専用具により環境や太陽光パネルにストレスを掛けない洗浄が可能(出所:テクサジャパン)
クリックすると拡大した画像が開きます

 太陽光発電設備のO&M(運営・保守)サービス事業を手掛けるテクサジャパン(兵庫県西宮市)は5月28日、周辺環境に配慮した太陽光パネルの洗浄サービス「テクサPVケアフル洗浄サービス(PVCC)」を提供すると発表した。

 これまでの太陽光パネルの洗浄方法は、酸性・アルカリ性洗剤を用いることによる環境負荷の恐れ、地下水を用いることによるパネル面への高ミネラル成分付着の恐れ、高温・低温水や高圧洗浄機、回転ブラシ、スチールたわしなど研磨製のある器具を用いることによるパネル破損の恐れなどが課題だったという。

 PVCCでは、生分解性の溶液である「バイオウォッシュ」をパネル全面に噴霧し、鳥の糞などの強固な汚れを分解洗浄するという。バイオウォッシュは、天然の界面活性剤として汚れを浮かせ、有益微生物が汚れを分解する仕組み。溶液が流れていく先の池や土壌でも微生物によってゆっくり分解されるという。

 バイオウォッシュで取った汚れは、常温で中性の純粋水(水質10μS/cm以下)を使用して洗い流す。また、バイオウォッシュや純粋水を散布する噴霧器は、高圧洗浄を行わないため太陽光パネル面にストレスを与えない。この他にも専用具を用いることで、パネルを傷付けずに洗浄できるという。

 基本料金は、出力0.5MW以上でパネル1枚あたり250円から。別途、交通費や宿泊費(実費計算)、諸経費(法定福利費を含む会社経費)が掛かる。汚損状況や現地環境が不明の場合は、現地調査のうえで個別見積となる。

  • 記事ランキング