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平塚市の港で波力発電の実証開始、東大生産研が開発

2020/06/01 19:25
工藤宗介=技術ライター
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「平塚波力発電所」
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空撮した「平塚波力発電所」
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出力45kW、設備利用率は35%を想定
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反射波を活用した油圧シリンダー鉛直配置式
(出所:平塚市)
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 神奈川県平塚市は5月28日、東京大学生産技術研究所を代表とするグループが提案した新型波力発電装置を平塚新港防波堤前面に設置し、「平塚波力発電所」として正式稼働したと発表した。2020年度末までの予定で海域実証試験を開始した。

 同発電所は、反射波を活用した油圧シリンダー鉛直配置式の波力発電装置を採用し、定格出力は45kW(波高1.5m)、設備利用率は35%。2月に発電装置を据え付けた後、既設送電線に系統連系し、このほど経済産業省の使用前検査に合格した。代表者は東京大学生産技術研究所、共同実施者は川崎重工業、東京久栄、吉田組。

 平塚市と東京大学生産技術研究所は、2016年6月に「平塚海洋エネルギー研究会」を発足し、平塚新港における波力発電の実証事業に向けた研究を進めてきた。2018年10月に環境省の「平成30年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されたことから、2019年3月に実証実験の着実な実行と周辺技術の活用などを視野に入れた協力協定を締結した(関連記事:平塚沖で波力発電を実証、「反射波」利用し45kW) 。

 東京大学は、文部科学省東北復興プロジェクト(2012~2016年度)として、国内初となる波力発電所を岩手県久慈市に設置した実績がある。今回の平塚波力発電所は、久慈市の波力発電所を改良した2号機となる。

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