九電グループ、地熱技術サービスを提供する米サーモケム買収

2020/06/02 18:37
工藤宗介=技術ライター
キューデン・インターナショナル、西日本技術開発、サーモケム、サーモケム・インドネシアの地熱業務実績がある国・地域
(出所:九電)
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 九州電力は6月1日、同社のグループ会社であるキューデン・インターナショナル(福岡市)と西日本技術開発(福岡市)が地熱技術サービスを提供する米サーモケム(Thermochem)を買収したと発表した。

 5月29日に買収に係る株式購入契約を締結した。詳細な持分割合は非公表だが、サーモケムの「ほぼ全株式」(九州電力)を取得したという。

 サーモケムは、高度な地熱技術サービス、専門機器の製造販売・研究開発、コンサルティングサービスを提供する。世界35カ国での地熱業務実績があり、九州電力が参画するインドネシア・サルーラ地熱IPPプロジェクト(合計出力約330MW)においても井戸掘削工事中の流量測定や試験サービスを手掛けている。

 今回の買収により、海外における地熱開発・運営体制を強化し、地熱開発ビジネスの拡大および地熱業界におけるプレゼンスの向上が期待できるという。九州電力グループでは、2030年までに海外の発電事業持分出力500万kW(5GW)の達成を目指している。

 サーモケムは今後も独立した事業形態を維持し、従来通りのサービスを提供する。サーモケムは蒸気や熱水の性状分析に強みを持つという。西日本技術開発の得意とする地下の状況や地熱資源の評価ノウハウと相互に補完し合えるとしている。