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十和田市でバイオガス発電、食品廃棄物などメタン発酵

2020/06/05 21:21
工藤宗介=技術ライター
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施設のイメージ図
(出所:青森銀行)
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プロジェクトのスキーム
(出所:青森銀行)
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 廃棄物処理施設を運営する県南環境保全センター(青森県十和田市)は、青森県内で初となる廃棄物を活用したバイオガス発電設備「バイオガスエネルギーとわだ(B-GET)」を建設し、6月1日から運転を開始した。今後、廃棄物を収集して、メタン発酵を進め、年内の発電開始を目指す。

 食品廃棄物や有機汚泥を回収し、発酵させた際に発生するメタンガスを燃料にガスエンジン発電設備を稼働する。発酵後の残渣は肥料として活用する。廃棄物の処理量は日量80t、発電機の出力は600kWで年間発電量は一般家庭1100世帯分に相当する約525万kWhを見込む。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)に基づき売電する。

 これまで同社は、水産加工や食品加工の工場から排出された有機汚泥を受け入れ、堆肥化施設にて発酵処理に取り組んできた。有機汚泥の受け入れが処理能力の限界に近づき、新規の処理依頼にも対応できる体制を構築するために同施設を建設した。同社全体の処理能力は日量最大120tに拡大したという。

 同施設の建設においては、SDGs(持続可能な開発目標)に対する取り組みの一環として、青森銀行が主導して協調融資を実施した。総事業費は22億円で、青森銀行のほか日本政策金融公庫、あおぎんリースが参加した。

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